のび太と狂気の山脈 『ドラえもん のび太のカチコチ南極大冒険』(2017)
腹一杯かき氷を食うため、のび太たちは南極へ。
だが、ドラえもんには氷の災難が降りかかる、と妹のドラミから警告される。
こういうしょーもない動機で導入が始まるあたり、さすがドラえもんだ。
子ども心が分かっている。
快適な空間を演出するため、イスとテーブルを用意。
これ、『蒼き鋼のアルペジオ アルスノヴァ』で見たぞ。
メンタルモデルのチャットルームじゃねえか。
しかし、南極に人類が足を踏み得れたのは今から200年前のはず。
だが、大昔に人類がいたかも知れない。
落とし物を届けるために、のび太一行は南極地下深くを掘り進む。
『狂気の山脈にて』
両方を知っている人のブログにて「デマ」と判明した。
しかし、氷を簡単に掘る機械は、実際に小説で登場した道具に近いらしい。
今回のヒロインは宇宙人だ。
自分の星を凍らせた邪神を止める術を探して、地球へやってきた。
のび太は例の如く、ほんやくコンニャクで対話を試みる。
ところが、ほんやくコンニャクが凍る!
そこでのび太は、道具で熱してもらい、往年の片岡鶴太郎ばりの熱々コンニャク芸を見せる。
秘密道具で強化されたジャイアンの歌声は、ラヴクラフトの邪神すら退ける。
●創作の役に立つ?
大いに役立つんじゃないかと。
今回の敵はヤバくて、氷河期を人為的に作り出せる邪神ロボットである。
しかも、彼らはそれを「進化を推進する善行やんけ!」と考えている。
「事実、カンブリア紀って、氷河期を経て発生したんやぞ!」と。
そこに住む生命の気持ちなど、考慮していないのだ。
ヒロインは、地球に、母星を救える手立てを発見したのである。
自分の星と地球、救えるのはどちらか一つ。
ヒロインは重大な決断を迫られる。
星を救うリングを手に、ヒロインは重大な決断を迫られる。
苦悩するヒロインに対し、ジャイアンは非情な煽りを行う。
「地球を救うためにリングを寄越せ!」と。
で、全てが終わった後のフォローが素晴らしい!
これだよ! これこそドラえもんよ!
●結論
フォロは大事だよ~♪
●余談