詠春拳 VS タイソン! 『イップ・マン 継承』(2015)
|最強の弟子 ブルース・リー
ブルース・リーが弟子入りのテストを受けるシーンに。
序盤から飛ばしてくる。前作『葉問』のラストから、物語が続いている。
その時、イップ・マンはブルースに「大人になったら来い」と告げたのだ。
カップに入った水をぶっかけ、「水は蹴れたか?」と問いかけ、立ち去る。
直後、息子が「誰が強いか」を競ってケンカをしたと報告が。
|イップ・マン シリーズ 三作目
本作は、「序章」「葉問」に続く三作目である。
カンフーもさることながら、川井憲次の音楽なども最高だ。
|マイク・タイソン登場
息子の友人は、ストリートファイターの父、チョンを持っている。
昼は車引きで働く彼もまた、詠春拳の達人だった。
ファイトの元締めは、マイク・タイソン。
彼は、イップマンの息子が通う小学校の土地を狙っている。
香港は西洋人が仕切っている。
警察とマフィアが繋がっている。
イップマンの味方である刑事も手が出せない。
だが、イップ・マンは気高く生きようと、学校の見張りを続ける。
その後、チンピラの師匠が襲われた。
犯人は、車引きのチョンである。
|タイソンが「蹴り」!?
学校を燃やしに来たチンピラを撃退。
息子をさらったチンピラの大群との乱闘。
奥さんを庇いながら、エレベーターの中でタイ人との攻防。
とうとう、ボスのタイソンと勝負を持ちかけられる。
「三分間、自分のパンチに耐えろ」と。
ヘビー級のパンチは、イップ・マンですら追い詰める。
だが、そのタイソンがなんと蹴りを入れてくる!
彼も、追い詰められていたのだ!
|誇りよりも、病床の妻を優先
●創作の役に立つ?
今回の話は、三本のスジで成り立っている。
・海外マフィアとの抗争
・第二の詠春拳使い。
・ガンになった奥さん
のストーリーだ。
車引きを演じるのは、マックス・チャン。
同じように息子を助けたのに、賞賛されたのはイップ・マンだけ。
嫉妬したチョンは、あらゆる武術の達人にケンカを売り、道場を開く。
詠春拳正統の座をかけて、イップ・マンに決闘を申し込んだ。
奥さんの病状を知り、イップ・マンは決闘より、家族を優先する。
だが、奥さんとの説得もあって、再戦の場へと足を運ぶ。
●結論
カンフー映画だが、物語性の高さは、さすがである。
|余談:ラスボスは
『パシフィック・リム2』
のあの人!
実はこのマックス・チャンなる人、凄い経歴を持っている。
『グリーン・デスティニー』、『HERO』などで、武術指導やスタントマンで名を馳せた人なのだ。
また、彼こそ、『パシフィック・リム アップライジング』のチュアン司令官だ。
イェーガーの攻撃で、無残ながら華々しく散ったあの司令官である。テラ子安!
あの「うおおおおおおおお!」といいながら爆死する姿は、今も忘れられない。