3000文字チャレンジ 大阪日本橋の変化
今回のテーマは「3000文字橋」。
大阪府民にとって、橋っていったらなんだろうと思ってパッと思いついたのが、「ポンバシ」こと「大阪日本橋」だった。
世間では、「東のアキバ、西のポンバシ」と呼ばれるくらいに有名なオタスポットである。
ただでさえ、普通の人にはポンバシ巡りは難関だ。ジョーシン電機系列のディスクピアを当たるくらいが関の山でないかと。
もしくは、諦めてヤマダ電機へ直行ルートかも。
■ポンバシにあるお店
●にっぽんばし 道楽
ジョーシンキッズランドの向かいにある、ビデオ屋さん。レコード屋さんかも?
古い映画のDVDを漁るならここかと。
TSUTAYAにもないOVAとか、特撮のビデオなども、ここなら見つかるはず。
どの店にもないがタイトルを知っているなら、Amazonでも買える。
しかし、見たこともない映画は探せない。
道楽は、自分が知らないディープ映画を知ることが可能だ。
オレはこの店で、『未来世紀ブラジル』の存在を知った。
やたらデカいディスプレイで予告編を流していた。
あとなんか、
「活動家のおっさんが政治家に暴言を吐いて市民と口論、警察沙汰になってる、ドキュメンタリー映画」
の予告編がやったら流れていた。
あの映画はなんだったかは、未だに思い出せない。
ヤバイ予感がしたので大して調べなかったのよ。
ご存じの人がいたら教えてください。
『ゆきゆきて神軍』とかメジャーな映画じゃなかったはず。
●ゲーム探偵団
地下鉄堺筋線恵美須町駅、1番A出口を降りて、バーガーキングの隣にある、古いファミコンのソフト屋さん。
ガラスケースには、ゲームウォッチ、バンダイのカード型ゲーム機も置いてある。
うわぁ、「バクダンマン」が9800円もするんかいな? 捨てんかっらたよかったわー。
ゲームだけでなく、サントラとか売っている。
「ロマンシング サ・ガのサントラ欲しいなー。あっ置いてた!」
ってなった。
二階には昔のゲームブックや、今は亡きゲーム雑誌『ゲーメスト』のムック(攻略本)なども置いてある。
「バーチャファイター2」って3D格闘ゲームのムックを見つけたときは、20年前にタイムスリップした気分になった。
ウィザードリィのファンブックも平積みしているぞ。
今のゲームについて行けないなら、ここかと。
中古ゲームを買うなら近くに「スーパーポテト」もあるが、そういうのとはまた違った趣がある。
これは、うまいこと説明できない。
●ゲー探BAR 305
ゲーム探偵団さんが経営するバー。日本橋4丁目にある。
「ゲーム探偵団」と「POINT305」の コラボ・バー
「ゲーム探偵団Bar」という所が以前あったらしい。
そこが移転して、今の形式になったらしい。
オレは一度、305にお邪魔したことがある。
時間制でゲームを遊べるバーである。
カウンターの奥には、「ファミコンロッキー」の著者である、「あさいもとゆき」先生のサインがある。
●ヒーロー玩具研究所
堺筋沿いにあるおもちゃ屋さん。
ソフビ、超合金、フィギュアが大量に置いてある。
古いアニメ、特撮ばかり、と思わせておいて、『仮面ライダー アマゾンズ』など、最新特撮のグッズも置いてある。
アニメ映画『AKIRA』の金田の看板が目印。
昔は大葉健二さんだったんだが。
最近はキョーダインが入ってきたらしい。
写真で見たけど、かなりデカそう。
●大阪日本橋ジャングル
DEEPなポンバシの中でも、一際カオスな店が、このお店ではなかろうか。
ガンダムズのような入りやすい印象はなく、入り口からして入りづらい。
勇気が試される。
オモチャ屋さんなんだけど、品揃えが際立っている。
普通のグッズも置いているのだが、「キン肉マンがサタンクロスと戦っていたときに来ていたバトルスーツ」を売っていたり。
Twitterだと、
「モモレンジャーのソフビ入ったよ!」
だってよ。
次元が違いすぎる。
■オタロード
言わずと知れた、アニメゲームグッズが密集したDEEP空間。
ただでさえしんどいポンバシ巡りの中でも最難関ではないかと。
人多い。ガラの悪いワンボックスカーががクラクションを鳴らす。しかしオタは退かない。我が物顔でまったりと歩く。
あまりの人の多さに、入るには勇気がいる。
しかし、慣れてしまえばあなたもクラクションが気にならなくなる、かも?
●スーパーポテト レトロ館
オタロードにある方の、スーパーポテト。
中古ゲームショップといえばココでしょう。
ゲーム以外に、関連グッズや、駄菓子も売っている。
瓶のコカコーラまで売っている。自販機で栓を抜くタイプ。
そのあまりに昭和過ぎる店の雰囲気からか、店内は外人客ばっかり!
マリオのぬいぐるみを指さしながら「オーウ、ムァリオゥ」と白人女性が微笑んでいる場面によく出くわす。
アメイジング!
●イエロー・サブマリン
黄色い屋根が目印の、ホビー売り場。
一階は、カードゲームの中古カード売り場になっている。
遊戯王やマジック・ザ・ギャザリングのカードが大半だ。
オススメは、二階だ。
・テーブルトークRPGのルールブック
・昔懐かしゲームブック
・ボードゲーム
たしか、「人狼」も置いてあったはず。
オレもよく、サイコロを買った。
二階は店舗の半分がデュエルスペースになっている。
遊戯王の大会が開かれることもあるらしい。
●#78(78バンチ)
大阪日本橋ガンダムズを西に行ったところにある、ガンダムバー。
人間サイズのザクが、店内すぐに直立している。
カウンターがガラスケースになっていて、プラモデルやフィギュアが並ぶ。
イデオンに出てくる敵メカのプラモデルが、未開封で置いてある。
他の客やマスターとの会話が苦手でも、店を見回すだけでも十分楽しい。
マスターもフィギュアを作っていて、リリカルなのはのパーツを見せてもらった。
■20年前(90年代)と今の違い
●昔はもっとパーツ屋が多かった。
90年代は家電やPCパーツのお店などがメインで並んでいた。そういった店は、未だに健在である。
今は普通にゲームグッズの店が多い。
●売るグッズの変化
アニメやゲーム店が増えたが、ソフト自体を売る店より、グッズ系を販売する店が多いなと。
ゲームのカード、クレーンゲームの景品、フィギュアなどだ。
以前は本やDVDなどが多かった気がする。
●ゲーセン減少、巨大化傾向
昔はもっと、ゲーセンによる機会が多かった。
散歩歩けばゲーセンに出くわすほど、ゲーセンが多かった印象がある。
ただ、今は別の店になっていたりする。
今やゲーセンは、一極集中的になっている。
デカイ店舗を構えて、カラオケなどのアミューズメントと一体化している感じだ。
●遊ぶゲームも変化
ゲーセンの品揃えも、俺の好きな格ゲーやベルトアクションシューティングなど、一人で遊べるゲームは著しく減った。
太鼓などの体験型ゲーム。クレーンゲーム、カードを使った対戦モノ、対戦前提の格ゲーなどが増えた。
オレのような老害は、居場所がなくなってきつつあるなぁ。
●食べ物屋に力を入れている。
観光地化しているのか、メシ屋がやたら増えた。
昔はレトロな喫茶店しかなかったのに。何か食べに行くとしても、すき家や吉野家が大半だった。
最近は、ラーメン屋やステーキハウスなどもできて、グルメに力を入れている印象。
●メイド喫茶よりコラボカフェ
メイドカフェも、メイドさんが給仕してくれる店は相変わらず存在する。
それより、作品に特化した「コラボカフェ」なるものが、最近は幅を利かせている印象だ。
一般客にとって、メイドカフェは未だにハードルが高い。
そこに輪をかけて、入りづらくなっている。
が、「コアな客層をターゲットにする」という手法自体は、決して間違っていないのでは。
■まとめ
オレは東京の秋葉原に行ったことがない。
なので、アキバもこんな感じなんかな、と比較できない。
ひょっとすると、オレが紹介しているお店も、アキバにあるかと思う。
しかし、大阪ならではの文化も目立つやろうな、と。
(終わり 3025文字)
#3000文字橋