アサシン クリード(2017) 時々鬼畜な映画
暴力を取り除く果実を探し出せ
カラム(マイケル・ファスベンダー:斎藤工)ポン引き殺しの罪で死刑執行されたはずだった。
目覚めると、複合企業の医務室で眠らされていた。
ソフィア博士(マリオン・コティヤール:林真里花)によると、ここは、暴力を病気ととらえ、治療方法を探しているという。
目をつけたのは、アサシンたちが守る「果実」。
人々の思念をコントロールできる果実の力が、暴力抑制の鍵だと、本気で信じている。
テンプル騎士団という集団は、果実を狙っていた。自分たちの信仰を世に広めるためだ。
しかし、アサシンの手によって、果実の行方は闇に葬られた。
カラムは伝説のアサシン、「アギラール」の遺伝子を受け継いでいるらしい。
ソフィアはカラムに「アギラールの記憶にダイブし、果実を見つけろ」という。
ソフィア博士は、「アニムス」というマシンとカラムを接続し、過去へと記憶を飛ばす実験を行う。
15世紀のスペインへ
アニムスで時間移動して飛んだ先は、15世紀のスペインだった。
そこで、異端の神を崇めている国の王子を助ける。果実を所持している王をおどすため、騎士団から狙われたのだ。
だが、あと一歩でアサシン共々捕まってしまう。
処刑間近のところでアサシンは脱出する。しかし、王子が置き去りに。
アサシンと騎士団は、カラムにとっても因縁の強い相手だ。
彼は母親を自分の父に殺された。
「闇に生きろ」という父の言葉を理解できず、カラムは生き延びた。
しかし、未だに父の怨念が心の奥底にある。
その父が、生きているというのだ。
ポイント:ゲーム原作
ゲームシリーズの劇場版である。
ただ、アニムスのギミックが凄く凝っている。
オレはゲーム一作めしか知らないのだが、「マトリックス」のようにただ寝ているだけだったはず。
そのマシンが宇宙飛行士の訓練みたいな施設へと変わっている。
跳んだり跳ねたり、壁をよじ登る動きをして、過去の行動・アクションが現実に反映するのだ。
こういったダイブは、見ていて面白い。
新しい技術を入れつつ、原作のオモシロポイントをいいとこ取りしたような作品と言えばいいだろうか。
シナリオに関して、いいか悪いかの判断は分からないが。
まとめ
「ゲームは映画になると、こんなカンジになるよー」という一つの到達点と言えるだろう。
余談
個人的に、アサシンクリード、ときちくさんのゲーム実況
「時々鬼畜な - ASSASSIN'S CREED」
を推したい。
オレはこの映画を見ながら、敵を高所から投げ飛ばす場面を「ポイっちょ」と呼んだり、自らが飛び降りる「藁ダイブ」のシーンでは若本規夫の声を脳内再生したりして楽しんだ。