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死霊館のシスター(2018) 全ての元凶

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悪魔ヴァラク


 
 1952年、二人の修道女が地下墓地へ向かう。戦争で復活した悪魔ヴァラクを封じるために。
 目の前の扉には「神はこの場所で死す」と書かれていた。
 

 とある公爵が、修道院内で多くのシスターをイケニエにして、悪魔を召喚しようとしていた。

 その名はヴァラク。ソロモン72柱の魔物だ。

 召喚直前に教会が踏み込んで、キリストの血を以て封じられた。

 しかし、戦争によって封印にヒビが入る。
 

 悪魔を封印する儀式を行おうとした二人は襲撃される。
 追い詰められた一人は、重要な鍵を手に、自室から首を吊る。

 尼僧の自殺はバチカンにとっては大罪とされていた。
 それだけ、修道院で異常事態が起きていると、バチカンは判断した。
 
 尼僧見習いのアイリーン(タイッサ・ファーミガ:清水理沙)は、バーク神父:(デミアン・ビチル:てらそままさき)と共に、尼僧自殺事件の調査に同行することになった。
「アイリーンがルーマニアに詳しい」と聞いてきたからだという。
 だが、アイリーンはルーマニアに土地勘があるどころか、ミリも知らない。

 二人は、死体第一発見者のフレンチー(ジョナ・ブロケ:岩田翼)を訪問する。
 馬すら恐れる修道院へ。

 ロウソクが灯っており、人はいるようだ。
 が、異様な気配が常につきまとう。

第一の恐怖


 案内役でしかないフレンチーは、一旦村へ戻るよう指示を受ける。
 だが、その帰りに怨霊に追いかけ回された。

 側に合った十字架を引っこ抜き、お守り代わりとして持ち帰る。
 
 
 かつて、バーグ神父は悪魔付きと診断された少年を助けられなかった。
 今でも、少年の怨念に悩まされていた。

 深夜、少年らしき人影が、修道院を徘徊していた。
 追いかける神父は、棺に閉じ込められ、土に埋められてしまう。

 必至で助けを呼んで、アイリーンに掘り起こしてもらって事なきを得る。

 翌日、アイリーンは一人、男子禁制の修道所へ踏み込む。

 アイリーンを無視して祈りを捧げるシスターの代わりに、シスターオアナが彼女の面倒を見るが。

ポイント:狡猾な罠

 安全なシスターと思わせて、実は悪魔が憑依しているという設定だ。

 アイリーンが入り込んだ修道院も、気がつくと辺りにクモの巣が張っている。
 全ては幻覚だったのだ。世話をしてくれた女性も。

 ヒントは、ベッドにくくりつけられたヒモの後。
 アイリーンは、自害した修道女の部屋を取らされていたのだ。

 ラストまで見ると、すべてが悪魔の仕組まれた罠だったんだと思わされる。

 そりゃあそうだ。
 シリーズはまだまだ続くのだから。

まとめ

 すべては悪魔の思うまま

余談

 本作は、「死霊館」「アナベル」両シリーズの時系列トップに位置し、いよいよ黒幕が判明するという位置づけにある。