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パパVS新しいパパ(2015) そして父になれない!

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子どもを作れない男が父親になる話、だったのに!

 二人の子持ちと再婚したブラッド(ウィル・フェレル:岩崎ひろし)は、妻には愛されているが、連れ子たちからは「のけ者」にされている。
 父親らしく振る舞ってはいるが、子どもたちは彼を名前で呼ぶ。
 
 息子から、秘密を打ち明けられる。
 娘からは、参観日に一緒にダンスして欲しいと言われる。
 これでやっと家族になれたぞ!

 そんなとき、本当の父親が帰還!
 子ども歓喜! ブラッドはショック!

 ブラッドは、彼を家に招くと言いだした。
 妻は大反対したが、ブラッドには、
「子どもたちのためには、実の父親と切り離してはいけない」
 という心情があった。

 空港へ迎えに行ったら、スルーされる。

 だが、実家に帰るとデカイバイクが。
 実の父ダスティ(マーク・ウォールバーグ:花輪英司)と、仲良くなれていると思っているブラッド。
 しかし、妻は「彼は人を操るのが得意だ」と警戒をうながす。

やりたい放題の実夫


 ブラッドはいい父親なのだが、ワイルドで面倒見のいいダスティに子どもたちは懐いている。
 
 あるとき、ダスティはブラッドの家に、作りかけのツリーハウスを勝手に完成させてしまう。

 スケボーでダスティと勝負をして、ブラッドは電線に触れて感電死しかける。

 ダスティを追いだそうとすると、息子が四年生からイジメを受けたと言ってきた。
 息子がブラッドに打ち明けた秘密とはイジメだった。

 ダスティはやり返せといい、子どもにケンカ術を教える。

 ブラッドはやめさせたいが、自分の惨めな過去が露見し、ダスティに任せることに。

 妻が不妊治療を望んでいると知ると、ダスティは先生を紹介してやるという。

 ブラッドが職場の上司に相談すると、
「子どもができなかったら、自分が種付けする気だ」
 と返答される。
 

ポイント:腹の探り合い


 ブラッドとダスティは、腹を探り合いつつ、大人げない攻防を続ける。
 互いに認めつつも、二人はどこまで信じていいのか分からない。

 空回りする意地の張り合いは、結局共倒れに終わる。
(その無様な様子は、本編で)

 だが、娘のダンスパーティが迫っている。

 そこでようやく、二人のパパは互いの心の弱さを打ち明ける。
 自分がどれだけコンプレックスを持っているか。
 相手がどれだけ愛され、信頼されていたかを知る。

 どっちのパパが行くのか。 
 まだ、二人はどんな結末を迎えるのか。

 ここからの展開が面白いので、見物だ。
 
 

まとめ

 つまらない意地の張り合いは、創作の中に留めよう。

余談

 劇中、ダスティは「家の壁を直しに来た黒人の青年」と仲良くなる。

 だが、演者のマーク・ウォールバーグは、10代の頃に

・遠足中だった黒人の子どもに投石
・シャブで酩酊中にベトナム人男性を棒で殴って逮捕 

 と、差別的な行動が目立つ少年だったらしい。