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学び効率が最大化する インプット大全 /樺沢紫苑(サンクチュアリ出版) 読書感想文にお悩みの方へ

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「インプットの97%はムダ!」

 本書で、樺沢先生はそう語る。

 著者はメルマガを、14年間休まず発信している。
 そればかりか、本を出版し、動画配信を毎日行う。
 余暇は海外国内旅行も楽しんでいる。
 まさに、時間の使い方の達人だ。

 ならば相当な時間のインプットに費やしているのだろうと思った。

 だが、実際は「本を月2、30冊」読むくらいである。
 インターネット、SNSからの情報は、約20分程度に留めているという。

 そんな先生によると、
「人間が一週間に見る情報量は、140個に及ぶ」
「が、覚えている量は4個。たった3%しか覚えていない計算」
 というデータが出たと、本書で書いている。

 著者は、より確実で効率的なインプット方法を、この本に収めている。

量より質の勉強法


・二週間に3回アウトプットした情報は、脳に定着する


・インプット:アウトプットの黄金比は3:7
 コロンビア大学の研究で、最も成果の出る勉強法は、この黄金比だった。


・量ではなく質!
 やみくもにたくさん読むのでは、「気づき」が少ないため成長が乏しい。

 優れた本に出会うことが大事。
 質が先で、質の高い本を読む量を増やしていく。


・アウトプット前提でインプットする
 誰かに感想を伝える為に映画を見る。
 自分で気づき、行動するために本を読む。

 このように、目的を設定する。


・興味、関心のアンテナを3つ立てておく
 そうすることで、他の不必要な情報に飛びつかなくなる。
 興味のアンテナを書き出すことで、必要な情報が勝手に集まり出す。

・速読、ダラ見をやめる
「内容について議論できるレベルまで」、注意深く読む。
 あらかじめ、「方向性」「ゴール」「期限」を明確にする。

 感想文を書くこと前提で読むと、

「感想を人に説明できるレベル」

 で読むことが可能に。
 

・セミナーなどでメモ取りは、知らなかった情報のみに
 気づきがあったことだけメモを取る。
 一言一句全部メモを取ると、かえって効率が悪い。

オレがこの本に感じた「気づき」

 先生はよく、
「本を読み、新しい気づきが三つ得られればいい」
 と、語っている。

 著書でも動画でも。


 オレが特に重要だと思ったのは、

「インプットは量より質」

「メモは、今まで分からなかった情報だけ取る」

「美術は学習に効果的」


 という点だ。

 これが、オレにとって「三つの気づき」だった。

 今までオレは、
「なろうにある小説全部読まないと、なろう系サイトは攻略できない」
 と思っていたからだ。

 あなたも、こういう話を聞いたことがないか?

「小説家になりたかったら、図書館の本を端から端まで読め」

 あなたの友達にも、そういうことを言ってきた人がいるはずだ。

 創作を志す人なら尚更だ。

 だが、これは間違いなのだ。

 そうではなく、もっとピンポイントでチェックすればいいんだと分かった。


 また、小説講座で講師の言葉を聞き逃さないように隅々までメモしていたが、それも効率が悪いのだと知れた。
 この「気づき」は大きい。


 意外と「美術」が脳に役立つという学術効果も、知らなかった。
 美術はワケが分からない。
 その原因が、「知っている人と親しくない」からだと判明した。
 画家の背景を知って、学んで行ければ、もっと奥深い味方ができるかも知れない。
 
 
 皆さんも、この本を読んで、より効率的・効果的に情報を集め整理できるようになっていただきたい。