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ブレードランナー2049(2017) エマネーター開発はよ

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前作から三〇年後の世界

 旧型のレプリカント(人造人間)を殺処分するブレードランナー、エージェントK( ライアン・ゴズリング:加瀬康之)は、農園を営んでいた逃亡レプリカントを殺害処分した。

 レプリカントでありながら、脱走犯を殺害する任意つくKに対し、
「同族のくせに!」
 と、逃亡犯は憎まれ口を叩く。

 農園の側に生えていた樹を調べると、女性レプリカントの遺骨が箱詰めにされていた。

 遺骨の名はレイチェル。
 前作ブレード・ランナーで、リック・デッカード(ハリソン・フォード:磯部勉)が連れ去ったレプリカントである。

 彼女は、出産した可能性が高かった。

子どもの行方を追って

 一方、大企業のボスであるウォレス(ジャレッド・レト:桐本拓哉)は、世界をひっくり返す可能性がある「レプリカントの生殖技術」を求めていた。そのためには、レイチェルが出産した子どもを研究する必要がある。
 
 
 Kは、再度逃亡犯の自宅を調査する。
 謎の数字が、木の根っこに掘られていた。
 Kの過去と関わりがあるかも知れない。

 数字が生年月日だと推理したKは、出生データを検索。
 その中で、「同じ染色体をもつ男女」に辿り着く。
 男児だけが生き残っていると知る。

 もしかすると、自分かも知れない。

 Kは、レプリカントに記憶を植え付けるアナ・ステリン博士(カーラ・ジュリ:恒松あゆみ)を訪問。

 推測は確定的に。

 真相を探るため、彼は重要人物、デッカードを探す。

ポイント:アンドロイドの記憶

 前作のレイチェルは、「博士の姪」という記憶を植え付けられたレプリカントだった。
 デッカードに「記憶が改ざんされたモノである」と指摘され、彼女は涙を流す。
 それでも人間らしく生きようと、レイチェルはデッカードと逃避行した。

 本作も、記憶が重要な鍵を握っている。

 デッカードとの邂逅を果たし、Kが下す決断とは。
 
 そのラストは切なく、前作でのラスボスである「バッティ」の最期を彷彿とさせる。

まとめ

 孤独なアンドロイドが辿り着いた先は、「無償の愛」か?
 
 

余談:エマネーター

 本作にはエマネーターとお言うサポートデバイスが存在する。
 半分実体化しているホログラムだ。

 出生データベースを検索するなど、Kの精神面だけではなく、実用的な業務もこなす。

 
 意識を持っているらしい。実体化できた際に外に出て、雨に触れるとこの上なく喜んでいた。
 キスしようとしたら職場から呼び出し音がなって、一次停止している状態が実にシュールである。