思考の井戸からアイデアを汲み上げる方法。
今回の3000文字チャレンジは、#3000文字井戸。
はっきり言って難しい。
井戸ってちっとも身近ではない。
オレの体験談を話せば、
「オレの田舎は愛媛の大三島で、蛇口をひねると井戸水が出てくる」
これくらいで終わりだ。たった一行。
小説読む人、ドラマ見る人なら、池井戸潤のオススメを紹介って手もある。
一応、やってやれないことはない。
「その中で、オレにできることは、書けることは何か?」
と、アイデアをひねり出す。
ていうか、もういっそ
「アイデアってどうやってひねり出すの?」
っていう話をすればいいな。
と思い至る。
では、アイデアの出し方ってどうやっているのかを、自分の体験談を交えて考えてみようと思う。
ただオレは、結果出してないド素人だ。
他の方の参考になるかは分からない。
ただ、
・ブログのネタないわー
・小説書きたいけど、ネタが浮かばないわー
って事態に陥らない方法にはなるかなー、と。
どちらかというと、「これからブログ始めます!」って人の役には立つかなぁ。
あと、「創作論」というよりかは、「ブログ執筆法」に近いかと。
要は「手の動かし方」だ。
手さえ動いていれば、自然と頭も動くかなーと。
●アンテナは常に張る
オレは、書けなくなることが怖い。
なので、「全然知らないジャンル」にも飛び込んだりする。
20代の頃は、ラブコメなんて書くとは夢にも思っていなかった。
「オレはバトルファンタジーものしか書かない」
って黒歴史ノートにまで書いていた。
30代でちょっとネタが頭打ちになってしまい、ラブコメに手を出す。
ラブコメ系の作品を読んだり、映画を見たりして、知識を得た。
すると、案外書けたのだ。
講師の受けも良かった。
オレが一番指導時間が短く、「一番書けている」と言われたくらい。
何が受けるか分からない。
なので、自分の知っているモノ以外の武器を持つことは有利だ。
●日頃からインプット
膨大なアウトプットをするなら、膨大な量のインプットをすればいい。
特に、人のブログ運営法を真似ていくのは、非常に効果的だ。
先人の形態、形式を学ぶことは、非常に効率がいい。
人のネタ、記事の文章までパクってはいけない。
が、記事の構成ならマネしてもいいのでは?
特に、アイデアの井戸なんて、いずれ枯渇する。
減らないように、常に水タプタプにしておくことが必要かと。
でも、放っておくと腐るので、早めにアウトプットしていって淀まないようにする。
先人がやっていることで、一番自分に合っているモノを探す。
●インプットした他ジャンルを、自分の得意分野にムリヤリねじ込む
・自分の得意なジャンルから、ちょっとずつ興味をズラしていく。
・いっそ、まったく読んだことのないけど興味があるジャンルを知る。
そうやって得た知識を、自分の好き、得意なジャンルに当てはめていく。
すると、自分の得意ジャンルで、そのネタを使うことができるようになる。
この快適さは、クセになる。
「こういう手もあったか」
と思える。
そういったことができるのも、常に面白そうなネタを拾おうとしているからだ。
ネタを見つけたらメモり、使えそうなら膨らませていく。
ブログでもいい。小説でもいい。
ほとんどの人は、自分の知っているジャンルを、世間ウケしている「舞台」ネタに当てはめて書いていたりする。
さらに突き詰めていくと、「物語」ジャンルに当てはめることも可能。
異世界転生でダイエットとか、コンサルするなどのジャンルも、書籍化されていたりする。
『半沢直樹』と『盾の勇者の成り上がり』は、舞台が違えど「同じ復讐モノ」だ。
『かぐや様は告らせたい』など、
「青年マンガ+鈴木雅之」
という奇跡的合体事故だ。
誰がここまでやれといった。
無茶に聞こえるが、効果的。
結構力業だが、案外役に立つ。
●書けない理由はひとつ
ぶっちゃけ「完璧主義」。
これだけ。
完璧主義思考さえやめてしまえば、なんでもできてしまう。
「え、時間がないからじゃないの?」
「アイデアが湧かないとか、ネタ切れが原因では?」
違う。
全部完璧主義に帰結する。
ブログに限らず、アウトプットとはだいたい、人前に出すモノだ。
だったら、より多くの人に
「楽しませたい」
「役立てたい」
「読者の感情を動かしたい」
といった欲求が出てくるのは自然なことだ。
オレだって、その感情のせいで「ボツにした作品」が山ほどある。
「こんなの書いたら、冷めるかなー」
「下手なモノ書いたら、受けないだろうなー」
など、感情が左右して文章が書けないことが多かった。
それらはすべて、「完璧なモノを書こう」と思ってしまったから生じる思考である。
なので、一旦完璧から思考を遠ざける。
書けるだけ書いてみる。
「稼ぎたいから凄い記事にしなきゃ」
「無駄なことに集中したくないよ」
「時間がない」
色々あるが、一旦保留。
その思考から抜け出して、一旦書く。
精神科医の樺沢紫苑先生も、「アウトプット大全」でおっしゃっていたが、
「リライト前提」
で書く。
最初は三〇%をめざし、そこから五〇%、七〇%と、完成度を上げていく。
気にくわなかったら、どんどんリライト。
特に小説は「推敲が前提」だ。
最初は短編のワンシーンから始めたっていい。
そこから構想が膨らむなら、短編。
長編へと膨めば、ちゃんとプロット立ててまたリライトしていい。
●心配事の9割は来ない
大事なことを一つ。
・誰かをディスる
・オピニオン記事を書く
など、よほどのことでもしない限り、
「批判は来ない!」
今はまだ、誰もあなたを知らないからだ。
なので、
「ディスられたらどうしよう!」
「批判されたらもう記事が書けない!」
と悩む必要は、とくにない。
悩むとしたら、
「自分が一定の成功を収めて、ちょこっと有名な人になったとき」
くらいかなーと。
要は、神経質にならないこと。
●タスク分割
短編小説が書けない?
だったらショートショートでいいじゃん。
ショートショートを10本書けば、だいたい短編じゃね?
3000文字もブログが書けない?
だったら、500文字でいいじゃん。
500文字の小見出し×6で3000でしょ?
それでよくね?
そうやってタスクを分割していけば、小さいハードルでも形にはなる。
プロの小説家、ブロガーは、みんなそういう低いハードルから始めている。
完璧主義の恐ろしいところは、
「いきなりプロと同等の力を得ようとしている」
部分にある。
実はこれ、「あこがれから」でも危ない。
本当に目指すべきは「いつでも、どこでも、楽しんで書ける」人である。
「肩の力がいい感じに抜けていて、程よい緊張感を保っている人」
が、実は何をするにも成功する。
周りの人で結果を出している人は、そういう人ばかりでは?
本当にマネすべき、あこがれるべき人達ってのは、そういう方たちだ。
目指す相手は、成功を収めている人ではない。
それは「その人にとっての成功」であって、「あなたの成功ではない」からだ。
自分のビジョンではない人の成功は、当てにならないので注意。
●時間捻出法
ブログアップに、時間はたっぷりある。
この3000文字チャレンジだって、時間制限は一週間だ。
その間にアップすればいい。
時間制限関係なしに、先週のテーマをアップする人までいる。
ただ、思いついたなら書けばいい。怒る人はいないかと。
では、時間がない正体は何か。
仕事か家事か、育児かも知れない。
そういった「必要最低限のタスク」をこなす中で、どうやって時間を捻出するか。
だからこそ、日頃からのアウトプットは必要なのだ。
あくまでも「何事も訓練」と考えていく。
手っ取り早いのが
・スマホを閉じる時間を作る
・早起きする
このように、簡単なことから始めればいいかと。
●書くスピードを上げるには、毎日書く
オレは一時間で、平均原稿用紙換算で4枚書けていた。
それを繰り返していくウチに、7枚と増えていき、最近まで一時間で10枚書けるようになっていった。
今、換算したら11枚だ。
3000文字チャレンジなら、一時間で書けてしまう。
HUNTER×HUNTERの「感謝の正拳突き」よ。
オレの場合、「祈る時間」じゃなくて、「ネタを集める時間」が増えたのよ。
毎日一時間作って、少しずつ書いていく。 これだけで、結構なトレーニングになる。
そこまでいくのは、それはそれで大変だが。
とにかく「一時間書いてみて、自分がどれだけ書けるか計測」する。
そこから、自分はこれだけの時間があれば、
・3000文字チャレンジができる
・短編一本できる
・長編ならこれだけの期間で完成できる
など逆算する。
それをスケジュール帳なりに書いて、ブログアップや、新人賞の応募期間に間に合わせる。
無理なら訓練して、書く地力自体を上げていく。
実は、ネタって常にアウトプットしていかないと、いつまでも書いていないネタにしがみついてしまい、井戸が涸れてしまう。
もしくは水が淀む。
そうならないために、インプットとアプトプットのバランスを常に意識する。
●まとめ●
・常にアンテナを張り、絶えずインプット。知らないジャンルも、得意分野に悪魔合体
・完璧主義は敵。自分に合っていない成功例も敵
・心配しない。批判はだいたい来ない。
・タスクは分割する。
・何かの時間を削って時間捻出
・毎日書く習慣をつける。でないと井戸が更新されず、ネタが淀む。
以上が、オレが心がけている「思考の井戸を枯らさない方法」だ。
一番大事なのって、完璧主義を直すこともだけど、「心配しない」って部分かなと。
直すのは、
「最近ワンパターンですね!」
って言われてからでも遅くはない。
そっちの対処法は、オレが知りたい。
(完 3878文字 執筆時間:一時間)