ぶっちゃけ「禁煙外来」ってどうよ? -禁煙補助薬「チャンピックス」って?-
□禁煙外来に行った当時の話。
今回3000文字チャレンジは、「3000文字くすり」
一番身近な話題だと、「禁煙外来」で服用した「チャンピックス」かなーと。
その話でも。
「禁煙チャレンジしたい」
って人の参考になれば。
□禁煙なんて考えたこともなかった日々
オレが喫煙していたころは、散在しまくっていた。
タバコ買うために働いていたなー。
あと、ライターを使っていたがマッチも使っていた。
周りがジッポばかりだったので、マッチを使うのはオレくらいだった。
だた、30過ぎた辺りから、ちょっと禁煙を意識し始めた。
□禁煙を考えたきっかけ
・taspo面倒くさい
成人識別ICカード 「taspo(タスポ)」を 作りたくなくて、近所のスーパーや酒屋でカートン買いしていた。
カートンで買うとライターをおまけしてくれる。これがよかった。
結局禁煙に成功して、ライターほぼ全て捨てたが。
・値段高騰
年を追う毎に、タバコ代金が高くなっていった。
二倍近くになってる。
あと、これがもっともきつかった。
・大人ぜんそくにかかった。
喫煙が過ぎて、大人ぜんそくにかかってしまう。
急に息ができなくなって、親に来るまで病院まで運んでもらったのだ。
あのときは、本当に死ぬかと思った。
真夜中の救急病棟で入院の手続きをする。
ずっと働きづめだったので、久々の長期休養。
この頃ちょうど小説講座にも通っていたので、ずっと本を読んでいた。
おかげで退屈ではあったが、充実はしていたと思う。
病院内に児童書版「レ・ミゼラブル」が置いてあったので二時間で読み終わったり。
それから五日ほど入院。
退院した後も、まだ吸っていた。
□「ぜんそく」といえばあの薬
通院時に毎回持たされたのが、円盤状の医薬品と、どら焼きみたいな形の吸引器だ。
平べったいフィルムの中に粉薬が入っていて、それを容器の中で潰して、吸い込むのだと。
それと飲み薬を数錠。
あと緊急用にと持たされたのが、プッシュ式の吸引器。
よく、学園モノや難病ものなどで、ぜんそくのキャラが吸ったりする、筒状の吸入薬。
あれをオレも持たされたワケよ。
「しんどくなったら使ってね」と。
最終的に、「アドエア」という薬に変わった。
これは、飲み薬と吸引薬品が一緒になったという薬品だ。
見た目は巻き貝のオモチャみたい。
スライドがあって、そのスライドを指で「カシャッ」て引き戻す。
すると、一回分の薬品が容器内で準備されて、吸えばいいわけ。
容器にカウンターが付いていて、何度使ったかが分かるようになっている。
これを朝と夕方に吸えと。
(効き目はこっちの方が強かったか、弱いか、なんか言っていたが忘れてしまった)
通院で治療代がかさみ、それでもやめなかった。
もう一生このままなのかな、と思ったことも。
□禁煙を始めたのは、ぜんそく再発の予兆が出てから。
オレが禁煙を決意したのは、2010年秋ごろだった。
気まぐれでやめようと考えた。
ちょうどまたタバコ増税の報があったところで、やめるタイミングとしてはバッチリかなと思った。
貯金も考えていたので、やめたらどれくらい金が貯まるのか楽しみでもある。
「再発しかけている」
と、通院先の医者が行ってきたので、「じゃあ禁煙外来受けるわー」と申し込む。
そこで渡されたのが、「チャンピックス」という薬なワケ。
なんでもニコチンが入っていく受容体の中に先回りして、塞いでしまうっていう薬だったはず。
そういう説明を受けた。
禁煙外来初期に支給された。
今はどんな薬をもらうのかは不明だが、オレが当時処方されたのはチャンピックスだった。
服用は朝と夕方一錠ずつ。
一ヶ月おきにチェックがあるから来いよ、と言われて、禁煙スタート。
ともあれ、オレの禁煙作戦が、ユルく始まったのだ。
□禁煙外来を受けている間、変化はあったか?
幸い外来の治療費がそんなに高くなく。5000円もいかなかったんではなかろうか。
(今は知りませぬ)
一ヶ月ごとのチェックは、「呼吸器に息を吹きかけてニコチンの量を調べる」テストだ。
当然、タバコなど吸ってないから、ニコチンの数値はゼロ。
もし、テストでニコチンが発見されたら、治療ストップになってしまう。
一度でも喫煙してしまうと、チャンピックスの効き目がなくなってしまうんだとよ。
再治療するには、三ヶ月後となるらしい。
それは面倒くさいなーと思っていたので、マジメに治療した。
途中で煙草に火を付ける夢や、喫煙する夢などは見た。
ただ、「吸いたい?」と言われたら、そんなでもないなー。という感じ。
おかげで三ヶ月後、無事に禁煙成功。
以来オレは一本もタバコを吸っていない。
口寂しいときは、パイポなんか吸っていたが、それも現在は使っていない。
電子タバコなどに走るかなーとか思っていたが、それもない。
なんかいい話聞かないし。
果物の匂いがするとか聞くが、そんなに欲しいわけでもないし。
□やめた副作用ってあったの?
チャンピックスによる副作用は、今のところ感じていない。
チャンピックスは出たての頃、週刊誌で凄まじく叩かれていた。
結構過激な記事が載っていたのを覚えている。
しかし、オレは精神的にまいったことはない。
□喫煙成功のメリット
メリットしかない。
貯金も増える。前向きになる。快眠。周りから文句を言われない。
数えたらキリがないくらいだ。
なにより、冬の寒い季節に屋外の喫煙コーナーに行かなくていい!
正直、やめて正解だったなと。
□ただ、やめた弊害があったのは事実だ。
メシがメチャクチャうまい。
前は寿司などを腹一杯食べた後の喫煙が一番美味かった。
今はメシ自体がうまい。
下の感覚も変わったなと、モノを食べてみて分かる。
同時に、舌が相当にマヒしていたんだなとも思えた。
おかげで喫煙当時の体重65キロだった身体がブクブクに太りだし、90キロにまで達した。
ただ、それも禁煙のせいじゃなくて、ぜんそく治療に使っていたステロイド剤のせいらしい。
現在は、体重を落とす運動に励んでいる。
□禁煙に成功した秘訣
多分ね、ない!
嘘だと思うかも知れないが、禁煙の秘訣なんておそらくないのだと思う。
チャンピックスが効いたかも知れない。
オレと同じ小説講座に通う生徒も、チャンピックスを服用してやめたと言っている。
ただ、やめたのがチャンピックスのおかげかと言われたら、どうだろうとは思う。
ウチのオヤジも姉貴も、禁煙外来に通わずにやめることができた。
職場にいた職員でも喫煙者がいたが、
・ニコチンシールを貼っていた人は、速効でリバウンドした
・気合いでやめた人は、まったく吸わなくなっているらしい
など、「案外気合いでなんとかなるっぽい」のだ。
結局、気持ちの持ちようなのかなと。
オレがやったことといえば、
・外来を受けると決めた直後から、気が変わらないうちに、残りのタバコを人に譲った。
・使っていなかった口座に、「喫煙したつもり貯金」を始めた。
・あせらず、結果をすぐに求めず、チャンピックスの服用を続けた。
ことくらいだ。
今思うと、制約は相当ユルかった。
「こんなんでタバコやめられるんかいな」と、自分でも半信半疑だった。
だが、今こうして健康な身体が手に入ったのだから、禁煙法はよかったのだろう。
要は、
・オレはニコチン中毒者なのではなく、ただ口寂しかっただけじゃね?
・ユルくやめようと考えていたのが良かった
・残っているタバコに手をつけなかった。
この三点が効果的だったのだろう、と、オレは結論づけた。
□まとめ
チャンピックスを強く勧めもしないし、禁煙外来を受けたからって結局は自分次第なのである。
禁煙は、気合いでもどうにかなる人はなるので。
ニコチン中毒患者だったらもっと深刻だろうし、効果も副作用も分からない。
オレは副作用なんて出なかったけど、たまたま身体に合っていたという可能性だってある。
煙草をやめたいと思っている人は、なんとなく手元からタバコを手放すのが一番いいかも知れない。
手元に保険として持っているから欲しがるのかも知れない。
喫煙成功の秘訣は、手元からタバコを放すことなのかも。
それでダメなら、お近くの医者にご相談を。