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ザ・レイド (2011) 最高にカッコいいラスボス暫定一位

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麻薬組織のアジトを襲撃
 
 マフィアアジトであるボロマンションに潜入し、ボスを検挙する任務に向かう特殊部隊。

 しかし、敵に見つかって「上映開始から三〇分弱で、部隊が壊滅寸前」に。

 そこから、主人公達は少数精鋭で敵の中枢に乗り込んでいく。

 孤立した主人公に現れたのは、敵幹部と化した生き別れの兄だった。


インドネシア武術・シラット
 
 感想としては、「もう、動く動く」。

 シラットというインドネシア式格闘技が使われているらしいが、どう言う物かという説明は難しい。

 とにかく蛇のようなぬるぬるした動きで、相手を翻弄しつつ攻め込む。

 直線的な一般的格闘術より、回転蹴りとか裏拳などの回転技が多彩。

 始めから相手の死角を狙い、こっちの死角を殺す、といった事を想定して闘っているみたい。
 これはいい勉強になった。
 
 敵の蹴ってくる脚に連続パンチを打ち込む場面はシュールだが。


ポイント:カッコイイラスボス
 
 この映画の魅力は、ラスボスの参謀、マッド・ドッグ様だ。

 ドッグ先生は特殊部隊のリーダーを拘束。
 銃を突きつけ、追い詰める。
 それまで、彼は冷徹な卑劣漢として描かれているので、余計緊迫感がある。
 絶対的に有利な状況だ。

 なのに、「美しくないよね」と銃を捨て、格闘で決着を求める。
「銃なんてファーストフードだ。味気ない」と。
 
 知性派で策略家を思わせる見た目に反し、マッドドッグは拳での決着を望んできた。

 苦闘の末、なんとリーダーに勝ってしまう。
 この場面だが、楽勝で勝たない所がいい。特殊部隊リーダーも達人クラスで、マッドドッグ師匠もギリギリの勝利を掴む。
 それゆえに、リアルで説得力がある。
 マッドドッグ師匠の必死さがうかがえる。


 ボスの裏切りを知ると、自身がボスに成り代わった。

 拉致したボスを主人公が解放しに来ると、なんと、
 
「二対一という不利な状況を自ら作り出し」、主人公たちに立ち塞がる。


 色々な映画を見てきたが、こういった潔いボスってのは、中々見られないレアケースである。

まとめ

 ラスボスにも意地がある。
 

●余談:吹き替え版がない映画

 これは見ようと思ってたけど、中々手を出せずにいた。

 なぜかというと、この映画、「吹き替え版がない」。

 幼少の頃、「ゴーストバスターズ」を親と見に行って、字幕の漢字が読めず、内容を理解できなかった。

 それ以来、オレは吹き替えでないと絶対に映画を見なくなった。

 この映画はカンフー映画なので、セリフとかも重要ではない。
 まあいいいかと視聴。

 格闘アクションの勉強もしたかったので。