はてなProへ三月に移行予定! ―私の頭の中の高坂麗奈―
今回の3000文字チャレンジのテーマ『勝負』。
そこで、何を勝負しようかなー、と考えていたら、頭の中に高坂麗奈が。
小説原作の吹奏楽アニメ『響け! ユーフォニアム』の登場人物で、劇中にてトランペットを担当する吹奏楽部員だ。原作を読んでいないので、アニメ準拠。
その高坂麗奈が、オレの脳内で形成され、説教をしに来た。
これはあれだな。『リズと青い鳥』を見ていた影響だな。
麗奈は言う
「しーとみ氏、あなた最近おかしいですよね? なんですか、これ?」
麗奈はオレのブログを指さし、問い詰めてくる。
「手加減してますよね?」
おお、『リズと青い鳥』本編で、主人公の鎧塚先輩を問い詰めるシーンじゃないか。
これはご褒美……いや、ゆゆしき事態だ。
確かに、麗奈の言うことも間違っていない。
オレはできるだけ分かりやすいブログを目指し、色々と制限を設けている。
手加減しているつもりはない。ただ、そう思われても仕方ないかも。
その一つに、「アニメやドラマの劇場版には極力触れない」ことにしている。
映画はあくまでも映画である。
劇場版となると、今までのシリーズを見ているという「予備知識」が必要になってくる。
だが、オレの映画評に来てくれる人が、アニメやドラマまで注目しているのかは未知数である。コメントがないなら尚更だ。
あと、文字数。
実はオレは意図的に「リライト前提」で記事を書いている。
もともと、有料版以降のため、文字数は控えているのだ。
有料版移行と共に、リライトをかけていこうと思っている。
「まずアップ! リライトはあとで考えよう!」
というアドバイスがツイッタで書かれていたので、オレはその通りにしている。
何より、未だに無料版を使っている。
アドセンスなど、アフィリエイトで稼ごうと思ったら、Pro移行は避けられないだろう。
ただ、迷っているポイントもあった。
●WordPressにするかどうか
「はてなProは利益報告など、儲けを意識した記事を見かけるとBANされるぞ!」
最近、よくこのような記事を見かけるようになった。
なので、はてなProに関しては少し尻込みをしていた。
ただ、Pro移行を考えるなら、
「せっかく来てくれている読者さんまで捨てるの?」
という考えが頭をよぎる。
いったいどうすればー。
そこで、麗奈から声をかけられる。
「両方やればいいじゃないですか」
なるほど! ピンと来た。それだ。
ブログを二つ作ればいい。
はてなを基準にして、もう数個ほど併用してブログを運営する。
考えられるのは、
・はてなPro
・カクヨム
・他の小説投稿サイト
・WordPressで何か
これ辺りか。
マグネットは気になっているが、ちょっと不安要素が多い。
●作家活動は?:今のところ、「作家は副業!」として考える
「では、作家業はどうするつもりですか? やめはしないんですよね?」
「せやで。ただ、新人賞に落ちまくって、ヘコみまくってはいるけど」
「ですよね。このところ、書いてもウケが悪いってずっと考えてるの、知ってます」
カクヨムでデビューできれば一番いいのだが、今のところ、まだ商業作家のレベルではないと痛感。
作品投稿はやめないが、お金になるのは当分先だろう。
一瞬、同人作家で食いつなぐという考えもよぎった。
ここまで出版不況、作家年収激減、編集者不審が続くと、多くの作家が編集者から離れていくと予想される。
いずれコミュニティサイトか何かで、「ファンの囲い込み」を行って、ディープな枠の中で活動していくことになるのではないかと思われる。
『ブログ飯』や、『しょぼい企業で生きていく』などで例に挙がった、「地元のスナック」商法だ。
これが、作家のコミュニティサイトにも適用されるのではないかと。
ただ、それだと「外の人には誰にも伝わらない」ので、閉鎖的になっていくだろうなとは思った。
当人からすれば楽園だが、コミュが死ねば共倒れになるだろう。
しかし、これに関してはオレはコメントは控える。
オレが現場にいないからだ。
オレの予想なんてあくまでも色んな本を読んで考えた予想でしかない。
なので、上記記事はオピニオンでも何でもない。ただの妄想だ。
編集さんがしんどいという事情も、小説講座に編集長の方がいらっしゃるのでよく聞く。
なので、全部編集のせいという意見ではない。
これは、当事者同士が解決してくださることを祈ることしかできない。
現場にいない以上、オレの手には負えない。
オレが個人でどう立ち向かうか、できることは何か、ってだけの問題。
そこで行き着いたのが、「ブログもやってみる」だったので。
しかし、あんまりガツガツ「専業作家!」という感情はなくなった。
副業でいいんだな、と思えるようになってきた。
これも「福利厚生とかないから不安」というのと、「専業でも食えない!」と周囲の声をよく聞くからだ。
なので、「副業でもいいから金にする」という感じで作家業は続けている。
そんな考えだと弱いドラマばかりを書いてしまうかな、と不安になっていたが、そうでもなかった。
ツボを捕らえる作品と、自分独自の考え方がちゃんと反映されたドラマが多少融合できるようになってきた。
収益欲求と、執筆欲求は、そんなにリンクしないようだ。
やはり、金は労働など、別の方法で稼ぐ方がいいようだ。
作家業は、「色々やっている副業のひとつ」と考えるようにする。
●オレが欲しいのは不労所得
いろいろ自己分析した結果、オレが本当に欲しかったモノは
「不労所得」
だった。
作家としての地位とか、大金とかではなく、
「働けなくなってもちゃんとお金が入ってくるシステム」
を欲していたのだ。
大金でないところがポイントである。
別にお金持ちになってもやりたいことなんてない。
むしろ、税金の管理とかめんどくさいなーと。
また、「ベーシックインカム」や「生活保護」のような「働かなくても金が入る制度」ではない。
カウチポテト状態になることも望んでいない。
「働く以外で手に入る副収入」が欲しいのであり、「働けなくなっても大丈夫な程度の少額の金が自動的に手に入る」システムを自作できんかな、と。
つみたてNISAなどの投資も、それの一環である。
・働いて得る金
・作家収入
・ブログ収益
・投資
色々と手をつけて、ローリスクでチビチビ稼いでいこうかと。
●WordPressで何をするか
「はてなProへの移行は、いつごろをお考えで?」
「来月あたりやね。今やったら無料期間がもったいないから」
「それでは、WordPressで何をするおつもりですか?」
そこやねん。オレには何も武器がない。
専門的なブログをやるとして、オレの強みは何か?
ここ最近、そればかり考えてきた。
オレにできること、オレが驚かれたことを集めてみた。
・一〇時間アニメ見ても平気。
インプットは特に苦ではない。今すぐアニメ一気に見ろと言われても、多分見る。
・アイデア出し
人が考えつかないアイデアを、その場で思いつける。
相手が気づかない欠点などを指摘できる。
ただ、アイデアがすべて採用されるわけじゃない。
アイデアを元にした作品を書いても、ウケがいいわけでもない。
・アウトプット
煽るつもりはないが、オレはブログに限らず、3000文字くらいなら一時間で書けてしまう。
小説、ブログ問わず。
これは、小説講座でライティングをしていたからだろう。
先生の話をポメラDM100や富士通arrowsで文字に起こしていたら、勝手にそうなっていた。
PCに詳しい人からと、オレのアウトプット力は「速記の人レベル」らしい。
ただ、文字おこしが得意なだけで、小説だと言い作品ができるとは限らない。いつも文章力で指摘されるし。
まあ小説は書き直しが前提なので、「時間が余るくらい」書き直し時間に余裕ができると思えばいいか。
個人的に、アウトプットには自信がある。
●アウトプット養成講座
「じゃあ、これならどうです?」
高坂麗奈は、どこからともなくホワイトボードを出してきた。
マーカーでスラスラと文字を書く。
「作家を目指さない人向けの、アウトプット教室」
なるほど。
これなら、無責任なオレでもできそう。
小説の完成度に難のあるオレでも、アウトプットの方法なら教えられるかも。
そう思ったのは、小説の書き方を3000文字チャレンジで行ったときだ。
とにかく、周りの食いつきが良かった。
●ブログ名「ワンナイト・ワンシーン執筆術(仮)」
・批判しない
・投稿しない
・ワンシーンだけ
・あらすじや、キャラの細かい履歴書も不要
これなら、失敗しても痛くない。
投稿作としては絶対にタブーだが、「アウトプットの訓練」としては、最適なのではないか。
小説講座などでは、いきなりプロット、世界観、キャラ設定などで「完成度」を求めすぎる。
しかし、これは「ガチ勢の訓練方法」だ。
ジョギングする人ではなく、アスリートのトレーニング方法なのである。
そんなもの、初心者が最初に知る部分ではないのだ。
また、初心者ほど「ガチ勢の訓練術」を知りたがる。
作家側も、小説執筆者はすべからくプロを目指すのだと思う傾向がある。
このことも大問題だ。
そうじゃない。初心者が知るべきは、書く楽しさである。
まず、そこを理解した上で、あとはエンジョイ勢コースかガチ勢コースかを選ぶ。
これまで、オレは多くの「ホントはエンジョイ勢志望者」が、ガチ勢訓練に立ち会っちゃって、どんどんやめていったのを見てきた。
小説書くのイヤになるんじゃ、と思いながら。
なので、もうちょっと肩の力を抜いた「アウトプットに主眼を置いた訓練法」を伝えられないかなーと。
小説を嫌いにならないトレーニングって、わりとちまたに溢れている。
エンジョイ勢が書いても
オレが専門ブログをするなら、このテーマいいかも、と思った。
「答えが出たようですね。では、私はこれで」
高坂麗奈の姿がぼやけてくる。お別れの時らしい。
「おおきに。麗奈」
「礼には及びません。勝負はこれからですよ」
麗奈がいなくなったとき、このブログの文字数は4000を超えていた。
というわけで、三月にはてなProへ移行する。
三月一日に紹介する映画は、もう決めた。
もちろん、『リズと青い鳥』である。
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