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『Ted』(2012) 有吉「ちゃんとした声優さんがやればいいのに」

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クリスマスプレゼントはくぎゅ

 くぎゅううううううう!

 クリスマスプレゼントにクマのぬいぐるみをもらった主人公の少年。
 テッドと名付けられたクマを抱いて眠る主人公。


「君が言葉を話せたらいいのに。そしたらずっと友達だよ」 


 翌朝、クマは言葉を話せるように。

 

  
 しゃべるクマより、クマのCVがくぎゅというのが、一番羨ましかった。


 言葉を話すクマはたちまち人気者に。
 だが、そんな日々も長くは続かなかった。
 

くぎゅう→有吉

 

 成長したテッドは、水タバコのマリファナを吸っていたせいか、CVが有吉に変わってしまう。


 もどして。

 

 言動までおっさんとなってしまい、車を運転してはどこかにぶつけると行ったアクシデントを繰り返す。
 
 主人公は彼女がいる。
 だが、雷が怖いなど、ガキの感情が捨てきれない残念な中年だった。

 

「テッドといたらダメになる」と、彼女から忠告を受ける。
 デートから帰ると、リビングでコールガールを呼んで、テッドがくつろいでいた。
 主人公は、テッドに「出て行け」と告げた。

 

クマ、自立する。

 

 スーパーに就職したテッドは、引っ越した。
 せっかく自由になった主人公だが、テッドから電話が掛かってきても、取り合わないという誓いを破る。
 女がいたがニャンニャンを始めたり。

 彼女を連れてパーティに出かけると、テッドから電話が。
「ホームパーティ会場にフラッシュ・ゴードンが来ている」と。
 フラッシュ・ゴードンのファンだった主人公はテッドのパーティへと出て行ってしまう。

 彼女大激怒。

 テッドと一緒にいるとダメになることが決定的になった。


創作ポイント:大人になる

 この映画の本質は、大人になるまでの通過儀礼だ。

 彼女に振られ、ふぬけた主人公に向かってテッドは言う。


「人のせいにするな! オレは誘っただけ。オレはお前を引きずってきたか? 来たのはお前の意志だ。お前に責任がある!」


 と、図星を突く。
 
 だが、主人公はまだ分かっていない。


「お前よりくまモンの方がいい!」

 

 と、テッドと大ゲンカになってしまう。
 
 
 主人公は過去の自分を改め、自分がガキだと自覚しなければならない。


 オタ批判に見えるかも知れない。
 だが、それはただのガジェットだ。
 本作の論点はあくまでも「一人前になる」というテーマだ。

 主人公はテッドと仲直りし、彼女とヨリを戻すことができるのか。
 

まとめ

 くまモンがCVくぎゅうならワンチャン。
 

●余談

 公開アフレコの場で、テッド役の有吉さんは、
「ちゃんとした声優さんがやればいいのに」
 とこぼしていた。