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バーバレラ(1968) 感度3000倍にされたジェーン・フォンダ!

 

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エロ・レトロフューチャー


 美女宇宙飛行士バーバレラ(ジェーン・フォンダ:小原乃梨子)が、「兵器開発をした科学者を探し出せ」と指令を受ける。


 だが、宇宙船が磁気嵐によって故障、墜落してしまう。が、「兵器開発をした科学者を探し出せ」と指令を受ける。

 助けてくれた原住民の男性とまぐわうことに。
「手を重ねただけで快楽を得られる」と、バーバレラは手を差し出す。

 なんともSFチックな性行設定である。
 普通のセックスは、この時代だと「原始人か貧困層しかやらない行為」にあたる。

 だが、男は貧困層式の性交渉を求めた。
 事後、バーバレラもやみつきになってしまう。

 男の手助けで宇宙船は直った。
 しかし、バランサーが狂っていた。
 仕方なく、地下へ突入し、地面を伝って進む。

 そこで出会った盲目の有翼人種、パイガーの助けを借りる。
 彼と親しい科学者の手でサイド宇宙船は修理を受ける。
 もちろん、パイガーへのサービスも忘れない。
 

悪がはびこる世界


 
 有翼人種のパイガーの助けを得て、科学者の居場所を突き止める。
 道中で武器を失いながらも、バーバレラは敵の根城へ。

 そこで、バーバレラはこの星の事実を聞かされる。

 感情がプラスに傾きすぎている湖が存在し、マイナスの感情を求めている。
 つまり、湖は「悪党が大好き」なのだという。
  
 敵に捕らえられ、パイガーもろとも連れ去られる。
 

感度3000倍の恐怖!

 パイガーを失い、自身も捕まってしまう。
 敵の幹部による拷問を受けることとなった。
「シンセサイザーの音色に合わせて感度が倍増する」拷問装置に入れられてしまう。
 エロゲで言えば、「感度3000倍」に匹敵すると言えばいいか。
 しかし、シンセサイザーの方が参ってしまう。
 エロゲだと確実に快楽墜ちする兵器だというのに、主人公は満足しない。

 自慢の拷問器具を破壊され、ついに幹部の正体が明かされる。

ポイント:エログロナンセンス

 本作は漫画家の寺沢武一先生も大好きなエロバイオレンスものだ。

 主人公は行く先々で服をボロボロにされ、そのたびに衣装チェンジをして、よりひどい目に遭う。
 
 
 本番自体は脚色され、マイルドな作りだが。

 
 OPでは、主人公が全裸で登場するので、当時の開放性が窺える。

 作りはコッテコテのヒロイックSFで、実にチープだ。
 が、この安っぽさがまた素晴らしい。
 90分という、ストレスを強いない上映時間もうれしい。

まとめ


 
 バカ映画も、押さえるところをちゃんと押さえると名作に匹敵する。

余談


 TSUTAYAで借りてきたら、吹き替えなしだった。
 吹き替え版も見たかったなぁ。
 主人公の声がドロンジョさまなんだよなぁ。