絶・対・に・創作の役に立たない映画評のブログ

創作に役立つ、オススメの映画を紹介

どうも、「映画愛好家」のしーとみです #3000文字チャレンジ

映画愛好家

 ごく最近、オレは「映画愛好家」と名乗ることにした。

 平野レミさんは料理評論家と呼ばれるのを嫌ったという。
 そこで、「料理愛好家」を名乗っていらっしゃるそうだ。

 そのマインドに好感を持って、オレも「映画愛好家」と自称することにした。

 オレは昔、「何時間映画見ても平気かな」と耐久をしたことがある。
 結果、「倍速視聴して、12時間映画ぶっ続けてみても平気」だった。

 これ以上は意味ねーと思ってやめたが。
 
 評論家というほどすごくない。
 でも映画は楽しめる。
 研究家というほど詳しくない。没頭もしていない。
 映画論に興味があるわけでもなく。
 ただ、映画好きというだけでは弱い。

 そこで、愛好家という呼び名はちょうどいいのかな、と思える。

 みんなも、「詳しくないけど好き」というジャンルがあれば、「愛好家」という愛称をつければそれっぽくなるかなと思う。

 

理想型

 

 オレが子どもの頃には、映画を紹介してくれるナビゲーターがいらっしゃった。
 日曜洋画劇場の淀川長治さん、金曜ロードショーの水野晴郎さん、ゴールデン洋画劇場の高島忠夫さんなどである。
 偏ったチョイスも、クセになる。

 また、オレの出身である大阪には「浜村淳」御大がいらっしゃる。
 ものっそい有名な方なので、関西人以外の方も知ってはると思う。

 某関西ローカルのTV番組で、
「『インデペンデンス・デイ』の紹介するけど、ネタバレしないでね」
 と釘をさされたにも関わらず、内容の七割方をOPでネタバレしてしまう。
 
 おかげで、パーソナリティの北野誠さんから「台本読みなはれ!」と激怒されていた。

 浜村淳御大の語り口は実に面白く、鶴瓶師匠から「本編よりおもろい」と言われるほどである。
 確かに、浜村御大の話を聞いた後で本編見に行ったら、「解説の方がおもろいやん」と肩を落として帰った記憶が何度ある。
 
 そういった愛嬌のある映画解説者が、大阪にはいらっしゃる。

 おそらく、「3000文字映画」で浜村淳御大のことをしゃべる人間って、オレくらいかなと思う。
 関西出身のブロガーさんは多いので、そうでもないかも知れないが。

 個人的に、もっとも映画解説番組として面白かったのは、これまた関西ローカルのラジオ番組「アシッド映画館」である。
 デカプリオやタランティーノにジングルトークをさせる程だった。
 視聴者はアシッダーと呼ばれ、これまた詳しすぎるほど、映画に詳しい。
 どちらかというと、そういったものを見ていたので、「映画を解説できる人」に憧れていた。
 映画を撮る側や、演じる側には興味なかった。
 シナリオは書いてみたいと思うけど。

 現在なら、おすぎさんや町山智浩さん、ライムスター宇多丸さんだろうか。
 こういうポジションにずっと憧れを持っている。

 そこまでいくには、やはり信用や知識量の蓄積が必要だろうと思う。
 独特の語り口などが大事なときもある。

 今は、その量を増やしている状態だ。

 現在、映画を語る人は多いのか少ないのか分からない。
 オレが知らないだけで、ひょっとすると映画を見るための指標になっている方はいらっしゃるのかも。

 だが、オレがもしなっていいなら、なりたいなとは思っている。
 サメ映画をススメるペニー・ワイズさんでもいいから。

 
 また、オレにはもう一つやりたいことがある。

 創作志望者に、映画をすすめることだ。

 

創作資料として映画が最適なわけ


 
 個人的に、創作がしたければ「映画一本見ればいい」と思っている。

 マンガや小説だと、続きモノの可能性がある。
 新人賞作品や一代記系のように、一本ですべて語られている物語ならいい。
 が、続きがある作品だった場合、新人賞向けの作品として参考にしづらい。

 その点、映画の作り方を模倣していくと、時間配分や盛り上げ方など、「間延びしない構成作り」に役立つ。

 オレ自身、評価シートにおいて「構成」でダメ出しを受けたことはほとんどない。

 また、「小説家になりたいなら、小説以外の作品にも目を通すべき」という意見もある。

「小説だけ読んでいたらいい」という反論ももちろんある。
 だが、そういった意見を言う人に限って、作品が読みづらかったり、キャラの弱さが目立つ。
「何でも読めてしまうため、キャラや物語性が弱くても気にしない」からだ。
 小説は、多少キャラが薄くても読めてしまう。

 その点、映画の技法を学んでおくと。
 
 絶対大事! とまでは言わない。
 だが、少なくとも「知らない分野を知る」のがいいかと思える。


 物語を書くことにおいて、ちょっと面白いテクニックを見つけたので紹介する。
 これは漫画家先生のアイデアなのだが、小説にも必ず活用できるテクニックだ。


 自分の苦手なジャンル、物語は「15分で」切り捨てる。

 というテクニックだ。

・無差別に様々なジャンルの映画、アニメ、ドキュメンタリーをかき集める。

・今まで無関心だったジャンルが好ましい!

・15分だけ見る。ここで面白くなかったら、切り捨てる。ガマンしない。

・面白かった部分があったら、続きを見る。

・最後まで見て、面白かった部分をメモを取る 

・なお、名作駄作、売り上げなどは問わない。

・理想は過去の名作。

・有名作品(マンガ小説)を参考にするのではなく、「元ネタ」を参考にする。

・元ネタから、さらに「有名マンガ小説が省略した部分」を参考にする。これがアレンジ。

 大事なのは

「無理に好きになろうとしないこと」
「克服をしないこと」

 なのだとか。

 克服しようとすると、疲れるからだ。

「苦手なモノの味見ができる程度がちょうどいい」そうな。

 それだけで、他の人よりは新しいモノが書けるかと。


 例えば、オレは
・ソシャゲ
・ボカロ
・なろう上位
・海外ドラマ
 に疎い。

「ガチャ」とか用語を知っている程度で。
 新しいアニメとかも、そんな言うほど詳しくない。
 
 2019年春に始まったアニメ「八月のシンデレラナイン」は見ているが、ソシャゲ原作だなんて知らなかった。

 反対に、ソシャゲ「しか知らない」と、それはそれで辛いかなと。


 要は、詳しくある必要はないから「広い視野」を持つことが大事なのかなと。

 親と同居しているので、日本のドラマは多少見ているかなと。

 
 あと、オレは洋画邦画は問わない。
 アニメ漫画作品の「実写版」も、ある程度なら見る。
「孤独のグルメ」
 など、あそこまで否定されない実写も珍しいなと。

 映画だと、デスノートとかは面白かった。
 あの映画は「キラ対Lによる対決の理想型」が見事に描かれたように思う。

 たしかに紛い物も多い。
 とはいえ、全てが「愛のない状態で作られた駄作」とは限らない。
 

映画倍速視聴


 
 オレがよく映画を見るテクとして使うのが、「倍速視聴」だ。

 だいたい1.5倍で見るようにしている。

 映画に限らず、映像作品は基本1.5で見る。
 字幕があるなら、字幕を追えばいいので、2倍に増やす。

 これだけで、長い作品も二時間弱で視聴できる。
 その分、他の作業に時間が使える。
 また、繰り返し見るような面白い作品は二倍楽しめるようになった。

 ただ、こればっかりは慣れである。

 オレも、最初は「萌えアニメの展開が遅い!」と思って、
「倍速で見たら、ちょうどええんちゃうか?」
 と思って実践しただけなので。

 雰囲気を楽しみたいなら、倍速で見るのはすすめない。
 映画って、そこまで見ようとすると、ホンマただの「訓練」になってしまうので。

まとめ

・肩書きに迷ったら「愛好家」を自称するのがオススメ
・関西には変わった映画評論家がいる
・映画は教材として優秀
・でも映画視聴は訓練じゃない。無理をせずほどほどに