絶・対・に・創作の役に立たない映画評のブログ

創作に役立つ、オススメの映画を紹介

アルティメット(2006) 俺の妹がヤクに負けるはずがない

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妹をさらわれたギャング

 レイト(ダヴィッド・ベル:加瀬康之)は、ギャングがさばくはずだったヤクを横取り。台無しにして逃走。
 しかし、妹をギャングのボスにさらわれる。

 レイトは先回りし、ボスに銃を突きつけた!
 ボスを人質にして、妹を取り返す。

 あとはボスを警察に引き渡し、一件落着かに思われた。
 だが、警察はボスとつるんでいた。
 ボスの代わりに、自分が牢屋に入れられる。
 妹も連れ去られた。

 怒りに震えるレイトは、警官の首を絽屋に挟みこんで殺害!

 わずか20分の出来事だ。
 
 
   

中性子爆弾を追うデカ

 半年後、中性子爆弾が13地区に持ち込まれた。
 タイムリミットは24時間しかない。
 腕利きのダミアン捜査官(シリル・ラファエリ:志村知幸)は、爆弾の発射阻止を命じられる。

 ナビゲートとして、現地の犯罪者レイトと合流する。

 護送車にチンピラとして入り込み、脱獄を手伝う。

 レイトはダミアンを不審がっていたが、「妹が薬漬けにされている」と聞かされ、渋々ながら協力。
 
 爆弾の場所までもうすぐだったが、レイトにデカだとバレてしまう。
 戦い方がスマートすぎると。

 取り引きをして、二人はわざとボスの手下に捕まる。

 2000万ユーロと引き換えに、爆弾は解除するとなった。

 金の振り込みを確認するまで待機させられている間に、二人は脱走した。

 だが、ここから物語は驚きの展開を見せる。

ポイント:テンポ良くサプライズを展開させる


 
 リュック・ベッソン脚本であるからか、短いながらもテンポが良く、どんでん返しが何度も続く。

 中でも妹がいいキャラクターをしている。

 レイトがボスを拉致するシーンでは、妹はいきなり自分の下着を脱ぎ出す。
 何をするかと思えば、ギャングの口に放り込むのだ。
「よく味わいな!」
 と捨て台詞を吐く。

 さっきまでレジで働いていた少女とは思えない剛毅ぶりである。

 また、彼女は後半で薬漬けにされてしまう。
 だが、自分が爆弾を積んだロケットに繋がれていると知るや、自力でロケットを破壊しようとする。
 ガソリン入りの一斗缶をこかしてフタを開け、持っていたマッチをひたすら擦り続ける。

 捕らわれのヒロインにあるまじき豪胆さである。 

彼女がいたから、本作は盛り上がっている。

 この映画の魅力は、パルクールアクションだけではない。
 キャラクターなのである。


 それゆえに、主人公組の二人は意外な事実を知って、対立する。

まとめ

 魅力的なキャラを配置して、。息をつかせぬ展開をちりばめる。

 

余談

「フルスロットル」というタイトルで、ハリウッドにてリメイクされている。