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子どもが攻撃的になる原因は、暴力的なゲーム・映画・映像ではない! だったら何が原因なの?

メンタリストDaiGoさん、怒る!

 
「3000文字 ゲーム」二本目は、
「暴力的ゲームなんかは、子どもに悪影響を及ぼさない」ことについて。

 最近、特に「表現規制」がささやかれている。
 アンパンチ如きでも、キーキーとうるさく言ってくるのだとか。

 暴力的な表現のある作品が、やり玉に挙げられることもしばしばある。

「子どもがグレてしまう!」と
 
 暴力的な映像作品や映像は、果たして子どもの教育に悪いのか。

 そんな疑問に答えてくださったのが、メンタリストDaiGoさんだ。
 

 メンタリストDaiGoさんが、
 
アンパンチに文句言う親が持つ【毒親の特徴とは】

 という動画にて、
 
「アンパンチが暴力的だから規制しろってバカなの?」

 と憤っていた。

 メンタリストDaiGoさんは、その動画にて

「表現規制と、子どもへの影響との関連性が、いかに低いか」

 を説明なさった。

 ステストン大学が、1998年から2008年の間に映画やゲーム・アニメでどれだけ攻撃性が生まれるのかという研究を行った。

 結果、
 
・暴力的なゲーム・映画・映像で子どもが暴力的になる確率は、たった0.64%!
・実際に暴力を振るう子どもに育つ確率は、たったの0.04%!

 にすぎないと説明している。
 
 無視していいよーと。

 
「毒親の方が原因なのよー」と。


 なぜ、このようになっていたかというと、
「昔の研究者による攻撃性の定義がヒドすぎた」
 からだった。
 
「イライラしやすくなる」というデータだけでも、「攻撃性が上がるデータ」として発表されていたらしい。
 また、「攻撃性が上がったという」ケースばかりを集めていた。
 
 よって「ゲーム制作社側に不利なデータ」ばかりを集めていたという。

 
「では、残りの九割はなんやねん」と。

 それは、「毒親」のせいであると。

 子どもを攻撃的にする「毒親の特徴」とはいったいなにか。
  

子どもが攻撃的になる毒親の特徴 三つ


 
●喫煙
・社会で煙草が吸える場所が多い
・親が喫煙している

 以上が、子どもに悪影響を及ぼしているという。

 暴力的なゲーム、映画、アニメなどが子どもに及ぼす影響は、

「タバコのわずか八分の一」
 にすぎないそうだ。

 もっと正確に計算すると、
 
「タバコの一三五分の一」
 
 になるという。

 表現規制するくらいなら、タバコをやめる方が、子どもの教育にはいいらしい。

●体罰

 あらゆる研究や論文で言われているが、
「親や教師から体罰」
 を受けると、子どもの攻撃性が増すという。

 家庭や学校で体罰を与えられた子どもは、暴力的になり問題行動を起こすことが増えるという。

「時には殴った方がいいのでは」
 と思う人もいるかも知れないが、それは
「親が怒りのはけ口を子どもに求めているだけ」
 と、メンタリストDaiGoさんは激しく怒っている。
 

●心理コントロール

・そんなことをすると、みんなから恥ずかしいと言われる
・誰が学費を出していると思っているの?

 など、子どもを心理的に操る行為は、歪んだ子どもになると研究で出ている。
 攻撃的になり、人間関係に問題を抱えやすくなる。
 

「行動コントロール」はOK。
 
・門限を設定する
・一日3時間勉勉強しないとおやつ抜き

 とか。

 ただ、
「一日三時間も勉強できないとか、ダメなヤツ」
 などのように、イヤミみたいな言い方は絶対にしてはいけない。

 
 実際DaiGoさんも、過去にいじめられたとき、先生から、

「いじめられた方にも原因があるから」

 と言われたらしい。そのため、教育者を信用しなくなった。


対策

 子どもの成長度合いは「半分は遺伝子」で決まる。
 もう半分は、「人間関係」などの「環境」で決まる。

 引っ越しなど、子どもにとっていい環境作りをする。
 
 また、実際に毒親からダメージを受けた人は、

「ワーキングメモリ」

 を鍛えて、自身のメンタルを改善しようと説いている。

自分の問題を「ゲーム化」しよう

 こちらも、メンタリストDaiGoさんの動画で覚えた情報だ。
 
 
「完璧主義と自己批判が先送りの原因!自分を許して即やる人になれるセルフコンパッションの鍛え方」


 という動画にて、「先延ばしをする人の特徴と対策」を紹介してくれている。

  これは、セルフ・コンパッションというテクニックである。
「仕事でうまくいかなくても、自分を許す能力」をいう。

「自分を許すことは甘え」
 のように思うかも知れない。


 だが、最近の研究では
「自分を許さない、つまり『完璧主義』が先延ばしの原因に繋がる」
 と結果が出ている。

 失敗を恐れすぎると、失敗したくない心理が強く働き過ぎてしまう。
 結局、「新しいことに挑戦しなくなる」のだ。

 逆に、自分を許す能力の高い人の方が、目標達成率が高く、成功もしやすいと分かっている。
 自分のネガティブなところは受け入れた方がいいのだ。

 七五〇人を対象にした実験によると、
 
セルフコンパッションのレベルが高い人
・ストレスのレベルが少ない
・先送りも少なかった

セルフコンパッションの低い人
 自分を批判しているストレスや仕事のストレスが、脳のワーキングメモリを圧迫。
 結果的に、先延ばしをしまくっていた。

 
●セルフコンパッション能力を高めるには?

「問題をゲーム化しましょう!」
 
 仕事や生活上の問題をゲームに置き換えて「攻略」していく。

 問題を解決していくと「レベルが上がった」と考える。

 デポール大学2011年の研究。

 147人の被験者を、二つのグループに分け、同じテストを行った。

 一つのグループには「脳を測る認知テスト」として、テストを行う。
 二つ目のグループは「ただのエンタメのゲームよ-」と説明した。

 すると、ゲームと説明されたグループの方が成績が良かった。
 同じテストを行っているのに、結果に大きな差が出たのである。
 
 テストと伝えるより、「ゲーム」と説明された方が、脳の能力が発揮されたのだ。

 ゲームだと思うと、自分を批判する気持ちが和らぎ、リラックスして取り組めたからではないか、とのこと。

 人狼ゲームで失敗しても、ババ抜きで負けても、自分を責めないはず。
 ただのゲームだから。

 人生はゲームであると考える。
 ならば、資本主義もゲームだと考えていい。
 お金を持っているからといって、エラいわけではない。
 お金を持っている人が得をする、お金を持っている方が行動の選択肢が増える、といったゲームに過ぎない。

 だから、一生懸命歯を食いしばって頑張っている人よりも、人生はゲームという感覚でリラックスして楽しんでいる人の方が成功する。

 よって、自分を許せないと思っているなら、「人生はゲームだ」と思えばいい。
 一つの仕事で稼げないなら、副業をしてもいい。掛け持ちをしてもいい。
 ゲームだと思ってプレイする。

 それくらいの感覚で、人生は生きていた方が楽しいよね、といおうのがメンタリストDaiGosさんの主張だ。

 

まとめ

 表現規制に関しては、かなり信憑性の高いデータが発表されたように思う。
 本当に表現規制が暴力を増長させるなら、規制の強い国などで銃犯罪などは起きないはずだ。
 日本はまだまだ、平和である。
 もし暴力的な子どもが出てきているなら、他に問題があるわけで、
「暴力的なゲームと実際の暴力との関連性は、乏しい」
 と分かったことは、実に貴重だ。

 
 オレも作家を志す者として、「表現規制」という言葉には敏感に反応してしまう。
 この動画を見て、少しは表現についてあまり気にしなくなっていったのは良かったと思った。
 

 また、親から暴力や心理的な体罰を受けて、自分に自信が持てなくなってしまった子どもは、
「人生をゲーム化して、先延ばしする自分を許す」
 ことを学べば、多少は気持ちが改善されて前向きにいきていけるのでは、と思えた。
 
 人生ゲーム化は、かなり気が楽になる考え方なので、浸透して欲しいなと思う。