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3000文字ゲーム 知る人ぞ知るゲーム原作のアニメを語るぜ!

ゲーム原作アニメ


 今回の3000文字チャレンジは、「3000文字ゲーム」である。

 ゲーム原作のアニメ作品は多々ある。

 ポケモンなどは、3Dの新作が出るなど、未だに人気が根強い。
 
 ボンバーマンや星のカービィなどが懐かしいのではないだろうか。
 妖怪ウォッチやイナズマイレブンなども上げられるだろう。
 

 深夜枠だと、『アイマス』シリーズや『ラブライブ!』シリーズは外せないかなと。

 シュタインズ・ゲート、Fate、ひぐらしのなく頃にもそうだ。
 個人的には、ファンタシースターオンライン2のアニメ版はよかったと思う。
 プリティダービーなどは、本家競馬中継と組み合わせたMADまで作られている。
 

『ドラゴンクエスト』なんかは『勇者アベル伝説』、『ダイの大冒険』など、二本もアニメ化されている。
『ユア・ストーリー』はまだ見てないので、感想は控える。

「FFは」って?
『FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜』
 っていうのがあってだな。
 OPは最高なので必見。あのワクワク感を増大させるOP超えるアニメって、ここ最近でもそうそうないよ!
 本編はややこしいので、一頃では説明できないけど。

 
 そんな色々とあるゲームの中で、オレが紹介するのは、
「あまり知られていない、マイナーなアニメ作品」
 である。


 断っておくが「マイナーなゲーム」のアニメ作品だけではない。
「メジャーだが、世間からアニメ化していると知られていない」アニメも含む。

マイナーな「ゲーム原作アニメ」作品集


 
●バトルファイターズ 餓狼伝説

 格闘ゲーム『餓狼伝説』の映画版だ。
 初期のゲーム原作アニメなので、アラも多い。
 が、根強いファンがいるほど愛のある出来映えとなっている。

 特徴は、主人公のテリーを、少年隊のニッキが演じていることだろう。

 他にも、ジョー東の声が当時現役だった(はずの)佐竹雅昭さんが演じていた。
「あんでぃー」

●イクシオン サーガ DT

 一般人が女神の手で異世界に召還される、いわゆる異世界転移もの。
 
 しかし、本作の特徴は
「無双するだけの力を与えられていながら、その力を一切使わない」
 ことだ。

 終始ハッタリだけで強敵と渡り合う主人公。
 本来、彼には無双して世界を救えるだけの力を与えられていた。

 しかし、「最終回に至るまで、一切その力を行使しないまま」、主人公は世界を救う。
 女神すら予想だにしなかった「ハッタリ」による方法で。

 あと、OPとEDテーマを歌っているのが、「ゴールデンボンバー」である。

 
●ガールフレンド(仮)

 原作では、主人公である男性とヒロインたちが仲良くなるゲームである。
 だが、本作は男性キャラはほぼ出ず、ヒロインとの日常が描かれている。
「女子しか見たくない」オレのような視聴者にはご褒美だった。
 
 
●神撃のバハムート GENESIS

 主人公がアフロ! ライバルがリーゼント! 
 ツッコミどころ満載なバカシナリオ!
 シリアスな展開だろうがお構いなくふざける次回予告!

 絵柄は人を選ぶが、90年代アニメが大好きならハマること間違いなし。

●少女たちは荒野を目指す

 ゲーム原作で、「ギャルゲーを作る部活」が舞台のアニメだ。

 やがて、プロ相手に「ゲームの売り上げ対決」をすることになり、苦悩することに。

 非ヲタの幼なじみや、ガチ勢のこだわりなど、クリエイターあるあるが満載。
 劇中発せられる、明坂聡美さんの「あーっ! アタシあのタイプ苦手!」というため息が、実にリアルである。
 
●探偵オペラ ミルキィホームズ

「探偵にまつわる特殊能力を持った少女たちが難事件に挑むゲーム」
 の原作だ。

 が、本作では「特殊能力が使えなくなった」状態からスタートする。

 コメディ色を出したかったのか、万能過ぎてカッコよく映ってしまうのを避けるように、毎回主人公たちはドジを踏む。

 この構図が笑いを誘う。

 能力をなくしたことで、本当に大切な気持ちとはなんなのかに気づいていく構成も楽しい。

     ◇ * ◇ * ◇ * ◇

 
 こんなカンジで、色々と紹介してきた。

 で、2019年、「これは!」という作品が現れた。

 その名は「八月のシンデレラナイン」という。
 

2019年ダークホースアニメ 「八月のシンデレラナイン」

 原作ゲームは、女子の高校野球をテーマに、主人公が監督となって美少女選手を育てるというコンセプトだ。

 アニメ化にあたり、コーチ役のポジションはオミットされ、少女たちが自力で特訓して甲子園を目指す。


 
 主人公の翼が、入学式で女子野球部員を募り、幼なじみの智恵と共に部員探しに奔走するところから始まる。

 
 部員たちは初心者もいいところで、ネコミミフードを被った茜ちゃんに至っては「原作ゲームでもポンコツ」らしい。
 少年野球経験者の和香が加入し、ようやくチームが翼依存から解放される。

 とはいえ、女子野球部は廃止されており、グラウンドは雑草だらけ。
 練習初日は、練習場の整備だけで数日を要した。

 そんな中、経験者どころか翼の元ライバルだった東雲が学園にいることを知る。
 勧誘したものの、
「自分はクラブチーム入りのテストを受けるので、高校野球なんかにかまけていられない」
 と野球ガチ勢っぷりを発揮。

 だが、応援に来てくれたこともあり、東雲の心も雪解けを迎える。

 メンバーも揃い始め、本格的に練習が始まったが、練習試合でガチ勢に完敗するほど、連携が取れない有様。
 甲子園どころではない。
 
 このあたり、最初からスター適格者が大勢いた初期の「ラブライブ」と違う。
 どちらかというと、見込みはあったが初心者揃いだった「サンシャイン」を思わせた。

 
●本作の魅力は、シナリオの作り込みが見事なこと。

・舞子加入のエピソード
 これには、かなりの時間を要した。
 ある意味、東雲以上に厄介な問題を抱えている存在だといえよう。

 子離れできない母親が原因で、舞子は母親の重圧に耐えかねていた。
 唯一の抵抗手段が野球となった。


・翼と智恵の仲違い

 智恵が抱える「練習してもうまくならないフラストレーション」による、「他校の生徒との練習」を目撃し、翼がヤキモチを焼く展開から、二人は友情関係を捨てる。

 それは、絶交という意味ではない。
「友達だって妥協しない。一人の選手として接する」選択をするのだ。
 こうして、二人は幼なじみを超えた分厚い関係を築く。


・人気キャラさえ外す、ガチのチーム編成

 甲子園大会は、あまりにも人口が少なく、「女子野球部が全校本戦出場」という展開。

 合宿にて、本戦出場メンバーを選定する。
 メンバーが増えてきたので、誰かを補欠にしなければならない。
 しかも、初戦の相手は、練習試合の相手だ。
 自校に一度土をつけた、因縁ある強豪チームである。
 
 そこでなんと、編成者は猫フードの茜ちゃんを「出場させない」ことにした。
 ガチガチに、勝ちに行くスタイルを貫いたのである。

 人気キャラをスタメンから外すなど、普通のアニメだったら暴動ものだ。

 しかし、本戦で補欠として出場するのでご安心を。

 この見せ場のシーンも実に最高なので、是非とも本編をご覧いただきたい!


 キャラクターの見せ方がうまい。
 捨てキャラがいない。
 成長がちゃんと見える。

 こういった「野球作品のツボ」をしっかりと押さえ、なおかつ美少女でやる、という最高のアニメなのである。

「EDがマッキーのカバー」

 なのも、個人的にツボである。

まとめ


 
 世の中には、まだまだ知らないアニメが沢山ある。

 ウィキで『ロトの紋章』がアニメ映画化されていたと知って、
「なにそれ、見たかったやん!」
 とショックを受けている。

 OPの段階で格好良すぎて悶絶死する『.hack』とか、ロボ萌え・オッサン萌え全開のアニメ版『ZOE』も、本編は面白いと聞いているので、いつか全話見てみたい!
(尻切れでしか見ていない)