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シークレット・ウィンドウ(2004) 「ゆるパクされた!?」と思ったときの対処法!

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お前、オレの作品ゆるパクしたろ!


 
 今回、ジョニデの役柄は人気作家。
 しかし、離婚問題でスランプ気味。

 追い打ちを掛けるように、ジョンシューターと名乗る人物から

「テメエ、オレの作品をゆるパクしたろ!」

 と因縁を付けられる。

「知らんがな」 と通すジョニデ。

 だが、シューターはジョニデの愛犬を殺害。元妻の家に火を放った。


 シューターは、結末を自分の望むように書き直せと言う。

小説原作の映画


 
 スティーブン・キング原作で、小説家主人公の映画と言えば「ミザリー」が人気だ。
 あの映画も、「自分の望むような結末」を要求していた。
 足までへし折って作家を缶詰にし、書かせようとした。

 本作で重大な鍵を握る「ゆるパクの因縁をつけてきた相手」も、その類いだろう。
 誰もがそう思うだろう。

 しかし、話が進むにつれて、事件の異常性が浮き彫りになっていく。

 果たして、ジョン・シューターとは?


「シューター」
 という名前の意味が分かったとき、終盤の展開でゾワッとなった。
 
 

ポイント:ゆるパクについて

 この映画は、マジで「ネタバレが全て」なので、これ以上は語らない。
 是非とも映画を見て、ゾクッとしてもらいたい。


 
 ただ、ゆるパクについて思うのは、

「もしネタかぶりがあったとしても、自分が果たしてそれ以上に料理できたか」

 に注目すべきかと。


 すごく面白かったなら、「この題材を選んだ自分の目に狂いはなかった!」
とほくそ笑んでいればいい。

 その上で、「自分ならこうする」と考えていればいい。
 考えて、再チャレンジすればいいだけだ。

「自分は、これ以上に客を満足させる作品に作れただろうか」
「作れなかったとして、じゃあどうすればよかったのか」
「自分なりの持ち味を活かして、別の面白さを追求できないか」
 など、より高みを目指す方法は山ほどある。

 ラーメン店が分かりやすいだろうか。
 ラーメン一つとっても、店によって味が違う。
 味の統一を要求されるのは、「チェーン店」か「のれん分けしている師弟店」くらいだ。

 
 ネタかぶりしたくらいで一喜一憂するより、
「被ってもいい。自分なりに味付けできるなら」
 という意気込みで書いた方が、成長できるのではないだろうか。

まとめ

 不平を言うより、「この題材は当たる!」と前向きに考えて、次へ。
 

余談


 
 作家の志茂田景樹先生も、「オレのネタパクっただろ」と因縁を付けられたことがあるそうで。
 先生は

「原稿書いている間に、お前の作品なんか読んでる暇なんてあるか!」
 
 と、激高したそうである。

 それがよかったのか、因縁付けてきた相手は逃げたという。