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創作に役立つ、オススメの映画を紹介

祝・戸松遥さん結婚! 『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』(2016)

 

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今のナシ! 練習だから!


 主人公は、片思いしていた幼なじみに思い切って告白!
 だが、素直になれず、練習だと嘘をつく。
 相手の方も、主人公の嘘にちょっと気づいている感じ。

 モンモンとした日々を過ごしていたある日。主人公はクラスメイトからライブに誘われる。
 好きなアーティストだっただけに、主人公は喜んで承諾。
 意識していない男子に軽々とついていってしまう主人公。しかも、当日は二人っきりが確定。
 警告する友人二人。
 だが、幼なじみと距離が近すぎる主人公は、配慮不足な態度を取る。
 
 幼なじみは、それが本番だと勘違いして。
 

主人公を演じるは、戸松遥さん

・本作のポイント
 
 主人公の夏樹を演じるのは、つい最近結婚が決まった戸松遥さん。

 TVアニメ『ソードアート・オンライン』のアスナで知られる戸松さん。
 今回は、戸松さんが主役を演じる作品で、と思って、本作をチョイス。

 主人公の告白練習に付き合わされる、不憫な幼なじみに、同性として、同情を禁じ得ない。

 主人公と幼なじみの織りなす、ユルい腹の探り合い。

 くすぐったくもあり、チクチクした痛みも感じる。絶妙な刺激。


主人公以外の恋
 
 主人公組だけではなく、他のキャラたちにも恋模様があって、そちらもじれったく進行していく。
 主人公の友人に片思いしているキャラは、その娘に声をかけられただけで卒倒する。

 主人公の弟と、幼なじみの妹もいい感じの関係で。
 
 主人公に声をかけてきたのは、女っぽかった外見をイメチェンしてまで、主人公の幼なじみと対決する。
 彼にも、譲れない思いを背負って、自分を変えた。
 そんな姿勢が、周りに影響を与えたり。

 このもどかしさこそ、学園恋愛モノの醍醐味と言えよう。


創作ポイント:内心ドキドキなのに、刺激を失った関係

 

 二人が両思いなのは、なんとなく読める。
 だが、幼なじみとは、家にも上がり込む仲。親しすぎて、まるで進展しない。

 息がかかるくらい近くにいるのに、届かない手と手。
 縮まらない二人の距離。

 
 ドキドキするのに、刺激のない毎日。


 そんな時、イレギュラーによって空気の流れが変化した。
  
 それによって生じる、微妙なすれ違い。
 
 やがて二人は最悪の形で、先送りにしていたツケを払うことになる。

 そして主人公の口から明かされる、「告白練習が始まったきっかけ」。


 見終わった後、「こういう青春時代を送りたかったなぁ」感がハンパなかった。
 
 
まとめ
 
 どれだけ受け手に、

「あの日に帰りてえ!」
「告白してぇ! されてぇ!」
「甘酸っぺえ!」


 と思わせられるかが、学園ものの醍醐味かと。
 

●余談

 みんなも、この映画で、戸松さんから「好き!」って擬似的に告白されよう!