絶・対・に・創作の役に立たない映画評のブログ

創作に役立つ、オススメの映画を紹介

ラジー賞9部門獲得したが、愛すべき作品 『ズーランダー NO.2』(2016)

 

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ジャスティン・ビーバー、死す!

 冒頭で、いきなりシリアスなアクションが展開される。

 武装したバイク二人組に追われているパーカーの男は、

 

 ジャスティン・ビーバー

 


 だが、彼は逃げ延びられず、蜂の巣にされてしまう。
 彼以外にも、次々とセレブが謎の死を遂げている。
 
 連続セレブ殺人事件の鍵は、主人公が握っていた。

 

 
落ちぶれたスーパーモデル
 
 
 世界を救ったズーランダーは、落ちぶれて行方不明になっていた。


 妻が死に、子育ても上手くいかない。
 隠遁生活へ。


 それから時が過ぎ、彼の名を知っている者は、FAXを知っている若者より少なくなっていた。

 

 主人公は、山に籠もり、人を寄せ付けない生活を送っていた。


 そこに、ファッションリーダーの女性から依頼がくる。
 SWのような仕掛けが作動し、「ファッションショーのためにローマに飛んでくれ」と。

 主人公は、最初こそ渋っていた。
 が、息子を取り戻すチャンスが来た。
 彼は、ショー参加の決意する。


キーファー・サザーランド妊娠
 

 一方、ライバルの元には吉報が。

 ハーレムの全員が妊娠したのだ。
 幼女まで孕ませていた。

 
 キーファー・サザーランドも含めて!


 ショーの主催であるデザイナーはストリート系。
 共に仕事をする仲間は、眉毛のないベネディクト・カンバーバッチ

 しかし、散々な目に遭う。

 帰ろうとする主人公の元に、インターポールのファッション課を名乗る女刑事が。
 息子を探す代わりに、仕事を引き受けてくれないかと。

 息子はローマの保護施設にいた。
 偶然にしてはできすぎている。


 息子と再会するが、息子からは相手にされない。
 息子はママ一筋で、勉学に勤しんでいた。
 

 やがて、牧師役のスティングの手によって「連続セレブ殺人事件」は、
「若返りの効果をもたらすスーパーモデルの心臓が狙い」
 と判明する。

 その子孫が、実は「主人公の息子」であると告げられる。

 
 え? 相変わらず分からん?

 大丈夫、オレも分からん!


創作ポイント:たまには地雷映画も悪くない

 本作は、その年の駄作を決める「ゴールデン・ラズベリー賞」で9つの栄冠を勝ち取った。
 それほど、本作は駄作の烙印を押されたのだ。

 

 確かに、前作ほどのパワーはない。
 ギャグはイマイチ。
 字幕の意味が分からない。吹き替えにしても同じ。
 
 ことごとく微妙に感じる。
 

 とはいえ、全然面白くないのかと言えば、そうでもない

 

 中盤の展開は、多少手に汗握る。
 個人的には楽しめた。
 たまには、こういうシナリオもいいなーって感じ。
 

 とはいえ、本作はハズレであるという感は否めないかと。


 では「ハズレを引いたとき」はどうすればいいのか。


「これはこれ、として受け入れること」だ。
 

 ハズレ映画を見るタイミングは、「大作ばかり」見たときだ。

 

 賞を取った作品ばかりに目を向けると、その映画のどこに欠点があるのかが分かりづらくなる。


 特に、世界的受賞作はたいして毒がないので、マネしようとすると無味乾燥な作品ができあがる

 

 オレも名作ばかり見ていたところだったので、ちょうどよかった。
 本作を楽しむことができたのは、肩が凝っていたからでは、と自己分析してる。
 
 個人的には、本作は「愛すべきクソ映画」だと判断している。
 
「え? ズーランダーってこういうノリやったやん」
 と思いながら見た。


まとめ

 

 いい物も悪い物も取り入れて、始めていいかダメかの判断ができる。


●余談

 カメラマンに狙われる二人。だが、記者のお目当てはスーザン・ボイルだった。

 スーザン・ボイルは、カメラに向かって中指をおっ立てる


 え、こんな人なん?